夏の終わり。

 

八月も終わり、九月に入って、
こう涼しい日が続くと、そろそろ夏も終わりなのか?
という気分になってくる。

仕事帰り、家路の途中に小さな空き地がある。
資材などが置いてあり、草ものびのび生えているような空き地だ。

その空き地に差し掛かろうとしたその時、
両手で固めたような、こんもりとした二つの山が並んでいるのを見つけた。
よく見ると、その二つの小山の頂きには、それぞれ棒が一本づつたててあった。

近づいてみると、その棒はアイスの棒で、マジックで何やら書いてある。
そのうちの一本を読んでみるとこう書いてあった。

カブトムシの墓。

……ああ、なんと、古典的な埋葬の仕方なのだ。
カブトムシは、いまでもこのようにして葬られるのか。僕は感動してしまった。
僕も子供の頃、このような墓をつくった気がする。
そして、そのマジックの筆跡から見ると恐らくお母さんのものらしい。
幼い子が世話を仕切れなかったのだろうと想像した。

そしてその隣の、もう一本のアイスの棒を見てみると、こう書いてあったのだ。

ヘラクレスオオカブトの墓。

なんと! へ、へ、ヘラクレスオオカブトだって!?
ヘラクレスオオカブトとは世界最大のカブトムシで、
今でこそペットショップで売っているが、
昔は日本に入って来てなくて、あこがれの眼差しでよく図鑑を眺めたものだった。
どうしても見たくて僕が子供の頃、世界の昆虫博みたいなのがあったときに
わざわざ見に行ったのを思い出した。

そうか、あいつがこのアイスの棒の下で眠っているのか。
そうだよな、いまでは普通に買えるんだものな。

二つの小山を眺めながら、夏の終わりを感じましたよ。

 
 
 

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